2012年1月30日月曜日

「TOEICに意味がある/なし」論争に終止符を打つ

昨日,都内のある大学で約1年ぶりにTOEICを受験しました。今回はスコアが急に必要になったという訳ではなく,3ヶ月間のフィリピン留学と1か月前から始めたオンライン英会話の成果を試す(実証)という理由で受験しました。久しぶりに受験した手応えとしては,1年前に比べれば多少手応えがありました。1カ月後のスコア発表を非常に楽しみにしています。

さて,今回はツイッターやブログで頻繁に話題になる「TOEICに意味がある/なし論争」を改めて考えてみようと思います。下記のように「日本企業が求めるTOEICの点数があまりにも低いので役に立たない」という意見もありますが,今回はこの議論を置いといて「TOEICのスコアが意味すること」「TOEICの肯定的/否定的な点」などを考えまとめました。

TOEIC(Test of Engish for International Communication)

国際コミュニケーション英語能力テスト(ウィキペディア)
http://p.tl/6rEB

TOEICはどれくらい英語ができないかを測る試験
http://blog.livedoor.jp/lunarmodule7/archives/2193986.html

日本企業が求めるTOEICスコア一覧表(2011年1月版)
http://blog.livedoor.jp/lunarmodule7/archives/2193943.html

先ずはTOEICに関する基本的なデータを見てみましょう。意外に知らない点などがあると思います
ので,簡単に整理してみましょう。具体的なデータを把握したうえで建設的な議論を展開しましょう。

TOEIC|公式データ一覧
http://www.toeic.or.jp/toeic/data/data.html

「TOEIC受験者数の推移」を確認すると,近年は受験者数が伸び悩んでいるものの,2010年の公開テストの受験者数は約80万人,団体特別受験制度の受験者数は約100万人というデータが出ています。また,「公式テスト 平均スコア・スコア分布一覧」を確認すると,2011年に行われた全7回の試験での1回当たりの受験者数平均は約11万人,また平均スコアは約576点でした。受験者数の多さに驚くと共に,平均スコアが意外に高いことに驚きました。正直,実際のスコアはもう少し低いと思っていました。

次に,一般的にTOEICに関して議論される点を否定/肯定」の2つに分けて比較します。この種の議論の多くが感情論で否定的な意見が展開される傾向にあるので,今回は公正を保つために肯定的な意見をあえて記しました。

(一般的に)TOEICが否定される点

・リーディング/リスニングのみで英語のバランスに欠ける
・TOEICのスコアが高くてもスピーキング力が向上しない
・TOEICの勉強だけしても実践で役に立つ英語力は身に付かない
・TOEICを勉強することが「目的」になってしまう人が多い
・TOEICのスコアが低くても実践で使うことができればいい
・TOEICよりもTOEFLのスコアの方が海外では評価される
・試験に特化した勉強をしないとスコアが上がらないから意味がない

(一般的に)TOEICが肯定される点


スコア次第で入社試験や昇進の際に足切り(フィルタリング)が出来る
その人の基礎的な英語力(文法や構文の理解度)を把握することが出来る
試験というものに対する適応力の把握(高スコアの場合「一定の努力」をしたことを証明できる)
現在の英語の基礎力をスコアという形で他者と簡単に比較できる

などやはり肯定的な点よりも否定的な点が挙がりやすい傾向にあります。どちらの意見も納得できる点が多いです。特にTOEICに関する意見で最も多いのが「TOEICのスコアが高くてもスピーキング力が向上しない(英語全体のバランスに欠け,実践で役に立たない)」だと思います。

しかし,上記の意見に対して1度考える必要のある側面があります。それはこの種の意見を主張している人の「ポジション(立場)」の違いです。つまり,TOEICのスコアが既に800~900に到達している人(十分な基礎力があるとされる)とスコアが600に満たない人(基礎力に欠けるとされる)とでは,主張の説得力意味合いが大きく異なると考えています。

もちろんTOEICのスコアが低くても実践(仕事/ビジネス)で英語を利用しているので,TOEICのスコアは関係ないという意見ももちろん有りますが,そもそも全員がそのような状況にないのは明らかです。また,TOEICという試験自体を否定し本来はスコアが必要であるにもかかわらず「勉強しない」ことの言い訳にしている人がいるような気がしてならないのです。文句があるなら早い段階で一定の点数(ご自身で決める⇒800以上など)に達してTOEICから卒業すればいいだけので話だと思います。私も恥ずかしながらまだ自分の目標に達するスコアに到達していないので,粛々とスコアを意識しながら普段の英語学習に務めています。

またTOEICのスコアが高ければ基本的に「英語の基礎体力(土台)」はあると私は十分に判断出来ると思います。スピーキングの伸びも早いとフィリピン留学で体感しています。もちろんスコアだけで相手の全てを判断することはできませんが,文法やリスニングの力がそもそも不足している人の多くは高いスコアをとることは出来ないからです。なのである一定のスコアに到達していない人は「TOEICに意味がある/なし」という議論をする前にきっちりスコアで証明するしかないと思います。またTOEICという試験を「意味ある/ない」モノにするのは“あなた自身”ではないでしょうか。

社内での昇格(進)/就職活動/留学の応募にTOEICのスコアがどうしても必要な方は,スコアをとるのに徹するのが現状では最善策だと思います。(もちろん辛いのはよく分かります),一方ですぐにスコアが必要ではない方は,私のようにご自分の英語学習のペースメーカーとしてTOEICを定期的に利用すればよいと思います。

「TOEICに意味がある/なし論争」は長い間行われいつまでも盛り上がっています。こんなことを話している間に,世界はドンドン前に進んでいます。(社内英語公用語化で盛り上がるのもそもそも変な話)ご自身でTOEICのスコアが必要だと思うのなら勉強し,必要ないと思うならしなければいいだけの話です。それ以上でも以下でもありません。文句を言う前にさっさと結果を出して卒業しましょう。

【お知らせ】先月から英語専用のフェイスブックページを運用しています。海外の大学で行われた著名人による卒業スピーチや海外メディアが報じているニュースなどを中心にウォールで公開しています。英語のコンテンツに興味のある方はぜひ「いいね!」をお願いします。


2012年1月11日水曜日

落合前監督が考える「プロ」とは-これからの時代を生き抜くために-

先ほど,ユーチューブで見つけた「落合前監督のオレ流組織強化術!」という動画の残り2分が秀逸の内容でしたので,書き起こすことにしました。特に落合前監督が考える「プロ」の定義が簡潔で心に大変響くものでした。また「人生」に通じる考え方にも非常に共感しました。

アナウンサー「プロとしてあるべき姿とは?」

落合氏「俺の中で考えるプロ?要するにこれ(仕事)で飯を食っている人間だよ。それは給料の高い低い関係なしに。今やっている仕事でお金を貰っている。俺に言わせればサラリーマンもプロだで。まぁ,彼ら(中日の選手)の生きる道は“人のできないということ”よりも“誰でもできること”を100%こなしていける,それが自分の中に何個あるかじゃないかなと思う。50%しかできないものを5~10個持作るくらいなら,100%これだけはというものを2つ3つ持っている方が長生きできると思う。なぜ“できない”のじゃなくて,なぜそれを“できる”ようにしないのか。できないのであれば,なぜそれを君たちが教育してやらないのか。(もし彼らが)やりたくないのならもう放っとけよ。代わりはいくらでもいるよって。色んなもの吸収しながら,自分たちで消化していって自分で生きる道筋を付けてそこに協力者がいて人生を全うすればいいんじゃないの。」



勝負に勝つことに対して,一切の妥協をしない落合前監督の考え方は一見すると
冷徹に思えますが,彼の考えはこれからの時代を生き抜く上での「原理/原則」
なるのではないでしょうか。私も彼の考えを心に刻みながら前に進みます。

2012年1月9日月曜日

【成人の日】に関する社説/記事の紹介

今日,1月9日「成人の日」です。新成人の方々に心よりお祝いを申し上げます。

しかし,「ゆとり世代」と称された数年前の世代から世間一般の「成人(若者)」に対する見方は一層厳しくなっています。そこで世間の「成人(若者)」に対するイメージを把握する最良の方法は「新聞の社説/記事」(読売/朝日/産経/毎日)を比較して読んでみることだと私は思います。なぜなら各紙が成人の日に「新成人へのエール」として社説を掲載するからです。

◆読売新聞 「成人の日 苦難の時こそ好機と考えよう


学生ならば,しっかりと将来を見据えて勉学に励み,社会人ならば,よりやりがい
と責任のある仕事を志向しないと,自分を生かせる職場は得られない状況だ。 (□=学)

企業の規模や知名度ではなく,「社会や人から感謝される」ことを基準にすれば,
素晴らしい職業に出会う機会は必ずある。多少の回り道をしても,多くの経験を
積み,可能性に挑戦するべきだ。


企業にも,新卒・既卒の区別なく年間を通じて採用するなど,柔軟な姿勢が必要だ。
新成人を仲間に迎える以上,若者の意欲をきちんと見い出す責任があるだろう。

読売新聞は「東日本大震災」をきっかけに「社会や人から感謝される仕事」「働く幸せ」について考える機会が増えていると指摘しています。従来の「お金」を基準にした労働価値観は崩れつつある中で「働く意義」を問い直すという主張には賛成です。一方で,若者に積極的な挑戦を促し多様な経験を積ませるための「具体的な方策」を指摘していないのは残念です。少なくとも,日本社会は「遠回り/回り道」(浪人/休学/留学/ギャップイヤー)つまり「キャリアに穴が空くこと」に対して不寛容な側面があり,むしろ積極的な挑戦を阻害している部分があります。これを打開するためにも社会全体が若者の挑戦に伴う「遠回り/回り道」に対して寛容になる必要があります。

◆朝日新聞 「成人の日に 尾崎豊を知っているか


尾崎豊はどこへ行ったのか。あの時の同じ26歳,気鋭の社会学者,古橋憲寿さんには「オヤジよ,放っておいて」と言われたそうだ。近著「絶望の国幸福な若者たち」では,20代の7割が現在の生活に満足している,との調査結果を紹介している。過去40年で最高だ。


将来の希望が見えないか,未来を探すより,親しい仲間と「いま,ここ」の身近な幸せをかみしめる。そんな世界観が広まっていると言う。なるほどね。いくら「若者よもっと怒れ」と言っても,こんな社会にした大人の責任はどうよ,と問い返されると,オヤジとしても,なぁ・・・・・・。


でも,言わせてもらう。私たちは最近の社説でも,世界の政治は若者が動かし始めた説き,若者よ当事者意識を持てと促した。それだけ社会が危うくなっていると思うからだ。だから,くどいけれど,今日も言う。成人の日ってのは,そんなもんだ。ともあれ,おめでとう。


朝日新聞は,今回の記事で尾崎豊さんを例に今の若者を分析しています。今の若者が尾崎豊さんの歌に共感出来るとか言えば,非常に難しいと思います。恐らく最近の若者は「社会が悪い」と声高に叫ぶより,身近な事柄/幸せを大事にすることの方が,「自分と社会」にとって良いと考えているのではないでしょうか。これから多くの若者は「日本を変える」「社会を変える」という大きな目標を掲げるだけではなく,小さな幸せを大事にする生き方も目指すでしょう。なぜこのような価値観が若者に芽生えたのかを「大人」の皆さんは考えるべきですね。

◆産経新聞 「成人の日 志は「世のため人のため」


新成人の中には,彼らの分まで社会貢献をしたいと話す人もいる。「復興に尽くす」「社会貢献」・・・若者口から出るこのような言葉には,むしろ大人の心が洗われる思いである。震災をきっかけとして,若者の人生観や倫理意識,ものの考え方が明らかに変わってきているといえよう。


これまではともすれば,広がる一方の経済格差など先の見えない閉塞感に不満を募らせているとみられがちだった若者が,お金やモノに縛られない新しい価値観を見いだしたようにも見受けられる。絶望の中で命の大切さを知り,人や故郷,社会との絆を考え,本当の幸福とは何だろうと見つめるようになったのではなかろうか。


勉強も仕事も自らの成功のためと考える風潮もある中で,ささやかながらも,「世のため人のために」働き,生きようとする若者は確実に増えている。


産経新聞は,「東日本大震災」をきっかけに「社会貢献」「復興に尽くす」という「人のためになる/人の役に立つこと」を意識するという「新たな若者の価値観」が生まれたことを指摘しています。
また「お金やモノに縛られない新しい価値観」まさにノマドシェアという形で現代の若者は
手に入れています。上の世代が理解することは非常に難しい価値観を彼らは大事にして生きていくのです。


◆毎日新聞 「成人の日 おおいに発言しよう


今後,少ない現役人口で多くの高齢者を支えないといけない。若年層の失業率は他の世代に比べて高い。就職難は相変わらずだ。それなのに,政府の政策は高齢者向けに傾きがちだ。世界を眺めても,行き詰まり感は否定しがたい。
そんな中で昨年は若者たちの動きが目立った。圧制を倒して「アラブの春」を呼んだのも,ニューヨークのウォール街など各地で格差への異議申し立てをしたのも,若い人たちが中心だった。
日本でも,昨年11月の大阪市長選が注目された。毎日新聞とMBS(毎日放送)が合同で実施した出口調査によると,20代,30代の7割が橋下徹氏を選んでいた。選挙結果の一因になったと思われる。
毎日新聞は,今の日本が抱える諸問題に対して若者にもっと発言することを促しています。なぜなら,これからの日本社会を担うのは間違いなく20代から30代の若者だからです。確かに世界でも中東での革命,ウォールストリートでのデモなど社会に対して不満を抱える若者が大きな声を上げたことで社会に影響を与えることが出来ました。また,昨年の大阪市長選では20代から30代の若者の投票が橋下氏の当選に繋がったことは間違いありません。私たちができることは「若者の行動」が社会に与える影響を過小評価せずに,「当事者意識」を持ち行動/発言することなのです。

<参考記事>

日曜哲学タイム 成人の日の社説がウザい件
http://d.hatena.ne.jp/thinking-terra/searchdiary?word=%BC%D2%C0%E2

2012年の新成人は124万人・過去最少値 新成人人口の推移をグラフ化してみる
http://www.garbagenews.net/archives/1879615.html












2012年1月1日日曜日

2012年新年の挨拶

今朝,家族で食べたおせち料理


















新年あけましておめでとうございます。昨年は「変化」の年で慌ただしい一年でした。今年は「形」にこだわる「勝負の年」にしようと決意しています。これまで未熟ながらも得た経験を「形」(=結果)にして,人生の新たな一歩を踏み出したいと考えています。今年もよろしくお願いします。

今回は今年の「スローガン」と「目標/ミッション」をシンプルに書きます。

2012年のスローガン

「経験は自分への最高の投資である」


「理論」だけではなく「経験」を通じて現実の物事を正しく理解したいです。自らの有限な「時間」「お金」をなるべく「経験」(=今まで食べたことの無い料理/今まで行ったことの無い場所/今まで読んだことの無い本/今まで出会ってない人に出会うために)に投資します。必ず最高/最大のリターンを得ます。

「ひとりじゃできないことを,みんなでやる」


昨年,大変お世話になり尊敬している方の1人である加藤健さんが普段から仰っている「ひとりじゃできないことを,みんなでやる」です。人はこの世のあらゆることを一人で出来る訳ではありません。時間/能力/お金/知識などのリソースには必ず限度があります。この状況下で,皆で協力してやれば時間/能力/お金/知識などのリソースを増やすことができます。そうすれば,1人だけでは得られない「経験」を皆で共有することが出来ます。今年はこの言葉を肝に銘じます。

2012年の目標/ミッション(随時更新)

「世界」をさらに体感する 
⇒ インド/中国/南米 (9月~3月 ギャップイヤー/カウチサーフィン)で1人旅をします。

「理論(=インプット)」と「経験(=アウトプット)」のバランスを意識する
⇒ 読書(=インプット)とインターン/ブログ/イベントなど(=アウトプット)をします。

「国内/海外就職活動」を必ず成功させる
⇒ 既存のレールから(意図的に)外れましたが,絶対に「リベンジ」を果たします。

「食わず嫌いをせず」に頂いたお話は基本的に全て受ける
⇒ 「人生はご縁/握手で成り立っている」という考えを基に,機会を大切にします。

「出来るか出来ないか」ではなく「やるかやらないか」という判断軸
⇒ 「何事もやってみないと分からない」という考えを基に,何事にも自発的に取り組みます。

今後,目標/ミッションを思いつく度にこの記事を随時更新します。