学生時代からいつもお世話になっている新宿西口の就トモCafeに訪れるたびに「第3の場所」の重要性を感じる。僕の中では自宅と職場以外に自らを自由に解放できる「空間」という認識がある。一般的には自宅と職場の往復を繰り返す生活が大半であり、またその中で何でも思い通りにやりたいことがやれたり、言いたいことを言えたりするわけではない。ある一定の「制限」や「抑圧」を常に受けている。
かつては、自宅と職場が多くの労働者にとって自分を安定的に支えてくれるものとして十分に機能していた。だから、それ以外の環境を誰も欲していなかった。しかし、ご存知の通りにこれだけ社会が不安定化してくると、自宅や職場が十分に支えてくれる保証はどこにもない。そもそも、未婚化や非婚化などの家族形成もままならない、さらにリストラもいつ起こっても全く不思議ではない。かといって、その場から簡単に逃げることが出来るわけではない。
そんな時に、気持ちを和らげたり、自分のアイデアをオープンにできる「第3の場所」が必要になってくるのではないだろうか。分かりやすく言うならば「コミュニティー」という表現が適当かも知れない。どんなコミュニティーでも基本的に構わない。スポーツ、音楽、サークル、ボランティアなど同じ価値観を元に集まった集団に身を置くことは、思った以上に人生を豊かにしてくれる。
少なくとも僕は就トモCafeという場は単なる就職活動をするためのだけのスペースだとは思っていない。むしろ、好きな時に帰ることができる「家」だと真剣に思っている。また辛い時にはここに「逃げる」こともある。逃げるというと一見ネガティブな印象を持つかも知れないが、不安定な現代において最も必要なのは「逃げられる場所」ではないだろうか。またそれを暖かくも厳しく受けていれてくれる「人」の存在が必要になる。
<参考記事>
日本の人事部 サードプレイス
http://jinjibu.jp/keyword/detl/241/
第3の場所
http://kyokofukuda.hatenablog.com/entry/20090809/1249803887
あなたにとっての“サードプレイス”とは?
http://www.dentsu.co.jp/dii/archive/trendbox/2007/070625.html
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