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「選ぼうとするから選べない」むしろ「敢えて"選ばない"」というシンプルな考え方。
過度な主体性ではなく,流れに(意識して)身を任せる受動性。(過去のツイート)
膨大な選択肢から無理して何かを選ぼうとするときつくなる。選べないなら、選ばない。取りあえず限られた選択肢の中で選ぶ。"良い"選択肢は少なくなったかも知れないけど、選ぶ際の負担は軽くなった。これからは選択肢を「選ぶこと」から「捨てること」という考えにシフトしていきます。(過去のツイート)
私たちは,人生の中でことある度に「選択すること」を否応なしに迫られています。何を食べるのか,何を飲むか,どの学校に進学するのか,どこに就職するのか,誰と結婚するのか,老後はどこで過ごすのか,など多くの選択が私たちの人生を決定づけると云っても過言ではありません。
また,選択肢の多さや比較的自由に選択できる権利は,多くの場合「経済的環境」と関連があると思います。その意味で,先進国の日本は比較的多くの選択ができるという意味では,非常に恵まれた環境です。インドのようなカースト制度はなく,海外からの信頼の証であるパスポートを持ち海外旅行にも自由に行くことが出来る,また学歴社会といえども就職先も基本的には自由意思で選ぶことが出来る,私たちは数え切れないほどの選択肢と選択の自由を抱えて暮らしています。さらに,昨今のソーシャルメディアの普及により膨大な情報とそれに伴う形で(本来,知るはずのない)選択肢が可視化されるようになりました。それが,結果的に「隣の芝は青く見える」ことになるのです。
ところで皆さんは,数多くの選択肢があることを幸せだと感じますか。もちろん,選択できないよりは出来た方がいいに決まっていますが,果たして本当に幸せなのだろうかというのが,ここ最近私が考えていることです。過剰な選択肢は時として,大きな迷いを生み決断を遅らせる原因となっているのではないでしょうか。
日本でも非常に売れている『選択の科学』の著者でコロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授のTEDスピーチ「いかに簡単に選択をするのか」が,私が考えていることを分かりやすく説明しており感銘を受けたので,膨大な選択肢と情報が洪水のように溢れる世の中においてより良い「選択をする上で大事な4つの方法」紹介したいと思います。
【選択の問題を軽減する4つの方法】
①カット(無意味な選択を排除する)
②具体化(文字よりも写真の方が多くのことを伝えられる)
③分類(膨大な選択肢を上手く整理することで良い選択が出来る)
④複雑さ(難易度)に慣れること
この4つは,これからの時代を生き抜く上で非常に大事なことだと思います。ややもすると,私たちは選択肢が減ることを嫌う傾向にありますが,選択肢が多いということは,それだけ選択コスト(時間/ストレス)が増えるということに繋がります。しかし,選択肢が減ること(減らすこと)を悲観的にとらえる必要はありません。むしろ,選択しやすくなったのです。選択肢あるいは情報を減らすことで,結果的に限られた選択肢しか,あなたの手元に残っていないかもしれません。しかし,その限られた選択肢の中から選ぶ方がコスト/ストレスも軽減できます。さらに,選択をし行動に移すスピードが上がります。
かつての日本や現在の新興国は「選択できる機会」が極めて乏しかったのです。つまり,そもそも選択肢が少ない状態だったのです。もちろん,選択肢が不足しているために本当に良い選択肢が手元に残っていないという意味では,不幸なことかもしれません。しかし,選択肢が少ない分「迷う」時間やコストは確実に減っていたと思います。
例えば,レストランで50種類のメニューがあったら選べないけど,10種類しかなければその中から選ばざるをえません。もしかしたら,50種類のメニューには10種類のメニューにはない美味しい料理があったかも知れませんが,50種類もあるということはあなたがその美味しい料理を選ぶ確率は極めて低いのです。であるならば,限られた選択肢10種類から選んだ方が迷う時間も少ないですし,その中で(自分が美味しいと思う)料理に当たる可能性も高くなるでしょう。
私たちは過剰な選択肢を抱えながら,常に「選ぶ」こと,特に主体的に選ぶことを迫られています。また,こういう厳しい時代だからなのか主体的な姿勢を見せないと「そんな受け身の姿勢では,世の中に通用しないや就職できないぞ」と半ば脅かしに近いことまで言われるようになりました。もちろん,自分のことを決める上で,自分の力で選択することは必要なことだと思います。しかし,今の世の中ではあまりにも選択肢が過剰にあり過ぎて,選択する際のコスト/ストレスが非常に高くなっています。また,特に失敗することにあまり寛容では無い国や人に囲まれていると,さらに高まるでしょう。
では,どうしたら選択をする際のコスト/ストレスを下げつつ,なるべく良い(ベターな)選択をすることができるのでしょうか。そのために必要な方法として,敢えて「選ばない」(受動性)や選択肢が減ることをむしろ歓迎する姿勢が大事になるのでないかと考えています。
恐らく世間一般の考えとは逆行するのではないでしょうか。
「選択肢を捨てる」勇気はこれからの時代必要になる態度だと思います。選択肢が減ることを悲観するのではなく,むしろ限られた選択肢の中でベターな選択が出来るように努力することで報われる可能性は極めて高いのではないしょうか。
私たちが何かやろうと思う時に一番の敵になるのが「迷い」です。迷う原因の1つは,選択肢を比較し,どれを選ぶことが自分にとって最適かを考えているからです。しかし,その迷っている時間は2度と戻ってはこないのです。ただ,もし選択肢が1つしかないとしたらあなたはそれしか選べないのです。普通に考えたら選べないことに不満を抱きますが,あなたは「迷う」という感覚を味わうことなくその1つを選ぶことができるのです。
もちろん選択肢を怠惰(準備不足など)が原因で減ってしまうのは。しかし,本当に選べないのであればあえて「選ばない」という判断も大方間違えではないと思います。ただ,「決して流されろ!」と言っている訳ではありません。
過度な主体性ではなく,流れに(意識して)身を任せる受動性。(過去のツイート)
膨大な選択肢から無理して何かを選ぼうとするときつくなる。選べないなら、選ばない。取りあえず限られた選択肢の中で選ぶ。"良い"選択肢は少なくなったかも知れないけど、選ぶ際の負担は軽くなった。これからは選択肢を「選ぶこと」から「捨てること」という考えにシフトしていきます。(過去のツイート)
私たちは,人生の中でことある度に「選択すること」を否応なしに迫られています。何を食べるのか,何を飲むか,どの学校に進学するのか,どこに就職するのか,誰と結婚するのか,老後はどこで過ごすのか,など多くの選択が私たちの人生を決定づけると云っても過言ではありません。
また,選択肢の多さや比較的自由に選択できる権利は,多くの場合「経済的環境」と関連があると思います。その意味で,先進国の日本は比較的多くの選択ができるという意味では,非常に恵まれた環境です。インドのようなカースト制度はなく,海外からの信頼の証であるパスポートを持ち海外旅行にも自由に行くことが出来る,また学歴社会といえども就職先も基本的には自由意思で選ぶことが出来る,私たちは数え切れないほどの選択肢と選択の自由を抱えて暮らしています。さらに,昨今のソーシャルメディアの普及により膨大な情報とそれに伴う形で(本来,知るはずのない)選択肢が可視化されるようになりました。それが,結果的に「隣の芝は青く見える」ことになるのです。
ところで皆さんは,数多くの選択肢があることを幸せだと感じますか。もちろん,選択できないよりは出来た方がいいに決まっていますが,果たして本当に幸せなのだろうかというのが,ここ最近私が考えていることです。過剰な選択肢は時として,大きな迷いを生み決断を遅らせる原因となっているのではないでしょうか。
日本でも非常に売れている『選択の科学』の著者でコロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授のTEDスピーチ「いかに簡単に選択をするのか」が,私が考えていることを分かりやすく説明しており感銘を受けたので,膨大な選択肢と情報が洪水のように溢れる世の中においてより良い「選択をする上で大事な4つの方法」紹介したいと思います。
【選択の問題を軽減する4つの方法】
①カット(無意味な選択を排除する)
②具体化(文字よりも写真の方が多くのことを伝えられる)
③分類(膨大な選択肢を上手く整理することで良い選択が出来る)
④複雑さ(難易度)に慣れること
この4つは,これからの時代を生き抜く上で非常に大事なことだと思います。ややもすると,私たちは選択肢が減ることを嫌う傾向にありますが,選択肢が多いということは,それだけ選択コスト(時間/ストレス)が増えるということに繋がります。しかし,選択肢が減ること(減らすこと)を悲観的にとらえる必要はありません。むしろ,選択しやすくなったのです。選択肢あるいは情報を減らすことで,結果的に限られた選択肢しか,あなたの手元に残っていないかもしれません。しかし,その限られた選択肢の中から選ぶ方がコスト/ストレスも軽減できます。さらに,選択をし行動に移すスピードが上がります。
かつての日本や現在の新興国は「選択できる機会」が極めて乏しかったのです。つまり,そもそも選択肢が少ない状態だったのです。もちろん,選択肢が不足しているために本当に良い選択肢が手元に残っていないという意味では,不幸なことかもしれません。しかし,選択肢が少ない分「迷う」時間やコストは確実に減っていたと思います。
例えば,レストランで50種類のメニューがあったら選べないけど,10種類しかなければその中から選ばざるをえません。もしかしたら,50種類のメニューには10種類のメニューにはない美味しい料理があったかも知れませんが,50種類もあるということはあなたがその美味しい料理を選ぶ確率は極めて低いのです。であるならば,限られた選択肢10種類から選んだ方が迷う時間も少ないですし,その中で(自分が美味しいと思う)料理に当たる可能性も高くなるでしょう。
私たちは過剰な選択肢を抱えながら,常に「選ぶ」こと,特に主体的に選ぶことを迫られています。また,こういう厳しい時代だからなのか主体的な姿勢を見せないと「そんな受け身の姿勢では,世の中に通用しないや就職できないぞ」と半ば脅かしに近いことまで言われるようになりました。もちろん,自分のことを決める上で,自分の力で選択することは必要なことだと思います。しかし,今の世の中ではあまりにも選択肢が過剰にあり過ぎて,選択する際のコスト/ストレスが非常に高くなっています。また,特に失敗することにあまり寛容では無い国や人に囲まれていると,さらに高まるでしょう。
では,どうしたら選択をする際のコスト/ストレスを下げつつ,なるべく良い(ベターな)選択をすることができるのでしょうか。そのために必要な方法として,敢えて「選ばない」(受動性)や選択肢が減ることをむしろ歓迎する姿勢が大事になるのでないかと考えています。
恐らく世間一般の考えとは逆行するのではないでしょうか。
「選択肢を捨てる」勇気はこれからの時代必要になる態度だと思います。選択肢が減ることを悲観するのではなく,むしろ限られた選択肢の中でベターな選択が出来るように努力することで報われる可能性は極めて高いのではないしょうか。
私たちが何かやろうと思う時に一番の敵になるのが「迷い」です。迷う原因の1つは,選択肢を比較し,どれを選ぶことが自分にとって最適かを考えているからです。しかし,その迷っている時間は2度と戻ってはこないのです。ただ,もし選択肢が1つしかないとしたらあなたはそれしか選べないのです。普通に考えたら選べないことに不満を抱きますが,あなたは「迷う」という感覚を味わうことなくその1つを選ぶことができるのです。
もちろん選択肢を怠惰(準備不足など)が原因で減ってしまうのは。しかし,本当に選べないのであればあえて「選ばない」という判断も大方間違えではないと思います。ただ,「決して流されろ!」と言っている訳ではありません。
「配られたカードで勝負するっきゃないのさ,それがどういう意味であれ(スヌーピー)は,「諦めろ」という事ではなく,少なくとも現時点で限りある選択肢でベストを尽くせということであり,私たちはすぐに持っていないカード(選択肢)を欲しがり,手元にあるカード(選択肢)に気づかないことが多いのです。
選択肢を増やすことは非常に大事なことではありますが,先ずは無理して選択肢を増やそうとするのではなく,手元にある限られた選択肢を大切にしましょう。「選べないのであれば,敢えて選ばない」という考え方があってもいいのではないかと思います。
選択肢を増やすことは非常に大事なことではありますが,先ずは無理して選択肢を増やそうとするのではなく,手元にある限られた選択肢を大切にしましょう。「選べないのであれば,敢えて選ばない」という考え方があってもいいのではないかと思います。
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