昨日の3月10日に,東日本大震災の被災地である宮城県
石巻市牡鹿半島大原浜という地域に,「助け合いジャパン」
のサイトに掲載されていた企画の「1日被災地ボランティア」
として参加してきました。
今回の企画に参加した動機や被災地ボランティアとして感じた
こと(現地の状況)などを,ブログにまとめて書きたいと思います。
①参加した動機
昨年,東日本大震災が起きた3月11日に私は日本ではなくベト
ナムにいました。当日,成田空港からベトナム・ダナンに到着し
て現地のホテルに到着すると,「日本で地震が起きた」という
情報が伝わりました。
確認のためにホテルのテレビを見ると,CNNが地震に伴う
津波による被害を伝える映像が流れてきました。その時に,
企画の日本人参加者たちは,無言でテレビの前に固まって
しまったことを今でも覚えています。
「私たちは,ここ(ベトナム)に居ていいのだろうか・・・」
ただ,あの時の「地震」(あるいは津波)を体験していないこと
でどこか「実感が湧かないことによるモヤモヤ」がありました。
もちろん,そのような悲惨な経験をせずに済んだことは幸運な
ことだとは思います。しかし,どこか「他人事」として捉えてしま
う自分がいたことを恥ずかしく思うようになっていました。
その後,被災地に赴きボランティアなどをしようと考えていま
したが,なかなか踏み切れずにいました。しかし,3月11日を
前に「自分の目で被災地を見る」必要があると改めて感じて
実際に行くことにしました。
もちろん,1日だけで全てのモヤモヤが晴れる訳ではありませ
んが,少しで現地を感じ少しでもお役にたてることができたか
なと思います。
②ボランティアとして感じたこと
昨日,宮城県石巻市牡鹿半島の大原浜に伺いました。現地の
様子は,「更地」が多いという印象でした。それも,まるで最初
から「何もなかった」かのようにキレイな状態がそこにありました。
津波の被害により,海近くに建てられていた家々が全て流さ
れてしまい,残ったのは大量の瓦礫とヘドロだらけの土でした。
この津波の被害により,そこに住む人の3分の1が外部に流出
してしまったというお話を聞きました。やむを得ず出てしまった
人たちが,またそこに戻って住みたいと思えるように清掃作業
を行い町をキレイにしてほしい,と現地スタッフの方に言われ
たことを覚えています。
雪が降り,足元のヘドロに苦戦しながら約5時間清掃作業を
総勢60人のボランティアと共に活動をしました。ここで感じた
ことの1つに,「わざわざ自費でボランティアに参加する大人
の多さ」があります。また,家族連れで参加する方もいました。
しかも,その多くの方が「リピーター」(ボランティア経験がある)
という方が多くいらっしゃいました。私は,この状況を実際に見
て「まだまだ,日本も捨てたもんじゃない」と感じる瞬間でした。
③最後に
1つのことにエネルギーを注ぎ,問題を解決するために人が
現場に集まることができるだけでも,まだ日本(人)にも希望
があるのではないでしょうか。
また,私と同じ「大学生」の皆さんに伝えることができることが
あるとすれば,「あなたでも十分に力になれる」ということです。
別に,説教でも青臭い話でもありません。力仕事含めて,明ら
かに大学生含めた若者が活躍できる場所が,そこにはあると
感じました。ややもすると,雇用などの問題から社会から必要
とされていないと感じやすい現状が,今の日本社会にはありま
すが,少なくとも被災地はそういった若者の力を必要としている
のではないでしょうか。
偉そうなことを言ってしまいましたが,私ももう1度ボランティア
として被災地を訪れたいと思っています。「継続的な援助」がこ
れからも必要になるからです。
コメント
コメントを投稿