こんにちは。毎週恒例のブログ更新です。
地元の書店で偶然見つけた『旅する力 深夜特急ノート』という沢木耕太郎が書いた本をここ最近読んでいました。実は10月にフィリピンと台湾に訪れる予定で,その前に「旅」についてじっくり考える必要があると考えていました。本作は,海外旅行者のバイブルとして有名な『深夜特急』を通じて読者から寄せられた旅に関する多くの質問への彼なりの考え(答え)が書いてあり,非常にその言葉に感動しました。今回は,特に印象的な箇所を皆さんと共有したいと思い,メモの形式でまとめました。
「ほんとうにわかっているのは,わからないということだけかもしれないな。知らなければ知らないんでいいんだよね。自分が知らないことを知っているから,必要なら一から調べようとするに違いない。でも,中途半端に知っていると,それにとらわれてとんでもない結論を出してしまいかねないんだ。どんなに長くその国にいても,自分にはよくわからないと思っている人の方が,結局は誤らない」
地元の書店で偶然見つけた『旅する力 深夜特急ノート』という沢木耕太郎が書いた本をここ最近読んでいました。実は10月にフィリピンと台湾に訪れる予定で,その前に「旅」についてじっくり考える必要があると考えていました。本作は,海外旅行者のバイブルとして有名な『深夜特急』を通じて読者から寄せられた旅に関する多くの質問への彼なりの考え(答え)が書いてあり,非常にその言葉に感動しました。今回は,特に印象的な箇所を皆さんと共有したいと思い,メモの形式でまとめました。
「ほんとうにわかっているのは,わからないということだけかもしれないな。知らなければ知らないんでいいんだよね。自分が知らないことを知っているから,必要なら一から調べようとするに違いない。でも,中途半端に知っていると,それにとらわれてとんでもない結論を出してしまいかねないんだ。どんなに長くその国にいても,自分にはよくわからないと思っている人の方が,結局は誤らない」
「かつて,私は,あるインタヴューに答えて,旅をすることは何かを得ると同時に何かを失うことでもあると言ったことがある。しかし,齢を取ってからの旅は,大事なものを失わないかわりに決定的なものを得ることもないように思えるのだ。(中略)以前,日本の六,七十代の高齢の方たちがヴェトナムを団体で旅行しているところを見かけたことがある。これはとても楽しそうな風景だった。私も,もう少し齢を取ったらああいう旅行をするのもいいなと思ったくらいだった。しかし,二十代を適齢期とする旅は,やはり二十代でしかできないのだ。五十代になって二十代の旅をしようとしてもできない。残念ながらできなくなっている。だからこそ,その年代にふさわしい旅はその年代のときにしておいた方がいいと思うのだ。」
「旅には人を変える。しかし変わらない人というのも間違いなくいる。旅がその人を変えないということは,旅に対するその人の仕方の問題なのだろうと思う。人が変わることができる機会というのが人生のうちにそう何度もあるわけではない。だからやはり,旅には出ていった方がいい。危険はいっぱいあるけれど,困難はいっぱいあるけれど,やはり出ていった方がいい。いろいろなところに行き,いろいろことを経験した方がいい,と私は思うのだ。」
「異国はもちろんのこと,自国においてさえ,未知の土地と言うのは危険なものです。まったく予期しない落とし穴がそこここにあります。しかし,旅の危険を察知する能力も,旅をする中でしか身につかないものなのです。旅は,自分が人間としていかに小さいかを教えてくれる場であるとともに,大きくなるための力をつけてくれる場でもあるのです。つまり,旅はもう一つの学校でもあるのです。入るのも自由なら出るのも自由な学校。大きなもの得ることもできるが,失うこともある学校。教師は世界中の人々であり,教室は世界そのものであるという学校。もし,いま,あなたがそうした学校としての旅に出ようとしているのなら,もうひとつ言葉を贈りたいと思います。「旅に教科書はない。教科書を作るのはあなたなのだ」と。」
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「旅には人を変える。しかし変わらない人というのも間違いなくいる。旅がその人を変えないということは,旅に対するその人の仕方の問題なのだろうと思う。人が変わることができる機会というのが人生のうちにそう何度もあるわけではない。だからやはり,旅には出ていった方がいい。危険はいっぱいあるけれど,困難はいっぱいあるけれど,やはり出ていった方がいい。いろいろなところに行き,いろいろことを経験した方がいい,と私は思うのだ。」
「異国はもちろんのこと,自国においてさえ,未知の土地と言うのは危険なものです。まったく予期しない落とし穴がそこここにあります。しかし,旅の危険を察知する能力も,旅をする中でしか身につかないものなのです。旅は,自分が人間としていかに小さいかを教えてくれる場であるとともに,大きくなるための力をつけてくれる場でもあるのです。つまり,旅はもう一つの学校でもあるのです。入るのも自由なら出るのも自由な学校。大きなもの得ることもできるが,失うこともある学校。教師は世界中の人々であり,教室は世界そのものであるという学校。もし,いま,あなたがそうした学校としての旅に出ようとしているのなら,もうひとつ言葉を贈りたいと思います。「旅に教科書はない。教科書を作るのはあなたなのだ」と。」
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