■何かを手に入れるために、何かを捨てること
今日は飲食業界について学ぶために280円均一で有名な居酒屋チェーン店「鳥貴族」の代表取締役社長・大倉氏の著作を読んでいました。以下、印象に残った言葉がありましたのでメモします。
うまくいかないときに、「何が足りないのか」と人は考えがちです。しかし、実際には捨てること、つまり引き算の発想の方が大事な場合もたくさんあるのです。
文中では、鳥貴族が「炭火焼」をしない理由を説明するために上記の言葉が用いられていました。チェーン店にとって最重要課題である「オペレーションの標準化(=誰にでもできるような仕組みづくり)」と熟達した技術が必要な炭火焼は相性が悪く、であるなら炭火焼をせずに、誰にでも利用できる専用グリラーを選択したという、お話です。鳥貴族の目的は炭火焼をすること(あくまでも手段)ではなく、美味しい焼き鳥を提供することなので、この目的に沿って的確な判断を下した、と言えます。
何かを手に入れるためには、何かを諦めることも求められていきます。大事なことを「1つ」見極めて、そこに全神経を集中させていくべきです。何か新しく始めたら(始めたいのであれば)、何か1つ捨てる(諦める)こと。多くの企業は事業多角化を背景に様々なことに手を出しがちですが、大事なことは「何を始めるか」と同時に「何を捨てるか」を考えることです。
<参考記事>
無いことを嘆くよりも、有るものに気付けるかどうか
http://koheiharada.blogspot.jp/2013/08/blog-post_25.html
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