■企業文化=製品
久しぶりにHBRを購入したのですが、タイトルが「理想の会社」というズバリなもので、強い興味を持ち読みつつ進めてきました。中でも、エバーノートCEOであるフィル・リービン氏の「企業文化」に関するコメントが、秀逸でしたので紹介します。
どんな製品にも、その会社の姿が透けて見えるもので、オフィスの様子までわかってしまうほどです。それはごかまかすこのとできないことで、美しい製品は美しい会社からしか生まれない。製品と会社は同一もので、製品には企業文化が直接に体言化されるものです。いや、100年経つと企業文化自体が製品になる。企業文化以上に大切なものはなく、それは最新の製品よりも重要なのです。
■ブランドとしての一貫性(=言行一致)
彼が指摘している「美しい製品は美しい会社からしか生まれない」という言葉が特に印象に残っています。美しい、という言葉をどのように捉えるのかにもよりますが、とにかく製造から販売までのフローで常にブランドポリシーが一貫することで、美しい製品は生まれるのだと思います。
多くの場合は「売れる商品」を製造販売するために「中長期的にブランドを育てる」という意識が低く感じます。ブランドを育てるために大切なのが「言行一致」の原則だと考えています。つまり、企業の理念(ビジョン)と実際の行動に矛盾がなく筋が通っているか。この部分に矛盾が生じてしまうことである種の「美しさ」が欠落してしまうのです。
または、文字通り「整理整頓」が表す「清潔さ」という意味も持ち得ているかも知れません。確かに、オフィス内が汚い企業から新しいアイデアが浮かぶとは思いません。先ず各個人が取り組むべきは「美しさ」の定義を考え、これに基づいた行動をとるべきこと。その部分に矛盾が生じないように注意しながらも、革新的な製品を市場に流通させる必要があります。エバーノートから学ぶことは多いです。
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