■飲食店のトレンドを学ぶために選んだ本
仕事柄、飲食店の方々とお付き合いさせて頂く機会が増えておりますが、飲食業界のイロハも知らない状態では提案も難しい。という考えから、先ずは飲食のトレンドや常識を学ぼうと思い、以下の本を選びました。マスメディアでも盛んに特集されている「俺のイタリアン、俺のフレンチ」に関する話です。
主に「競争優位性」や「差別化」というキーワードを軸に経営について語られている内容の本ですが、飲食業界の「原価率」の常識を超えた数値理論を元に快進撃を続ける俺のイタリアン、俺のフレンチを支える常務取締役・安田氏の言葉に強い印象を受けました。
「ニューヨークで働いていた時に、『数字で裏付けられることって凄い!』と感じた経験がありました。閃いた発想をこまねいているだけで、『たぶんこっち』『たぶんあっち」という表現だと、『本当にそうなの?』と疑ってしまう。『数字で見せてよ』と思うでしょう。だから、アイデアは閃きだけではなくきちんと数字で表現すること。これまでの常識に対して、数字に落とし込んだアイデアとのギャップがあるときは勝つチャンスが高いと、経験から確信をもっています」
■ビジネスは直観や推測だけでは不十分
思わず「アイデアは閃きだけではなくきちんと数字で表現すること」という言葉に目から鱗が落ちました。社会人として働き始めてから気付いたことは、意外にも世の中「直観」とか「推測」など客観性の低い根拠をもとに動きがちであるということ。よくありがちなのは、「〜だと思われます」や「恐らく〜」など数字を提示できずにごまかすこと。
相手を説得するために必要なのは「数字に基づいた客観性の高いロジック」と「感情にふれるストーリー」の2つ。意外に前者が置いてきぼりされてしまい、何だかフワフワと浮ついた話が多いのです。世間一般がもつ常識を切り崩せるのは客観性の高い数字です。数字のもつ意味を紐解き、アイデアに結びつけられるスキルは今後も変わらず通用します。
根拠が薄い行動は控えて、数字に基づいた行動を起こしていかないと。内省も込めて、こちらの本を紹介しました。もやもやが晴れる良書でした。
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