こんにちは、毎週恒例のブログ更新です。
前回の記事では、基本に立ち返り「地ビールとクラフトビールの違いって何だろう?」ということを書きました。要約すると地ビールは「主に観光地の土産品的かつその土地に根付いたローカルビール」、その一方でクラフトビールは「(ある特定の土地には縛られずに)クラフトマンシップ(職人的精神)を持つ職人がこだわりを求めて造ったビール」と私は考えました。僕の中で両者は本質的に異なるものだと考えていますが、厳密な定義はまだ存在しないので気にしすぎる必要はないかと思います。
さて、今回の記事では私が海外で最も注目しており2007年にスコットランド北東部のフレザーバラでオープンしたマイクロブルワリーの「BrewDog」を紹介します。こちらのウェブサイトで詳しく説明されていますが、代表取締役のジェームズ・ワット氏についても「スコットランドでは保守的なビールが増えてきたことに危惧し、自ら至高のビールを造るべくして立ち上がった」との印象的な言葉があります。
そんな「BrewDog」の海外戦略についてBBC(英国放送協会)が記事の中で大きく特集しており、さらに注目度が高まっています。記事によると「同社は既に32カ国に製品を輸出しておりUK内に10店舗のバーを所有している。今後はクラフトビールマーケットの成長が見込めるブラジル、スウェーデン、日本などの国々に新店舗を出展しようと計画中である」と指摘があります。
さらに「ビールの味や香りにこだわりを持つ消費者が増えていることがクラフトビールマーケットにおける最大の成長要因であり、また海外展開は大きなリスクを伴うがその分だけ成長するための機会がある」と同社財務担当役員ニール・シンプソン氏は語っています。
従業員数も約120〜130名程度のマイクロブルワリーですが、これだけ積極的な海外戦略を行えることは素晴らしいことだと思います。世界中にクラフトビールの文化を広げる役割を担えるだけのマイクロブルワリーになる可能性が十分にあります。日本も彼らに負けていられないですね。ちなみに彼らのFacebookページも魅力的なコンテンツを発信しているので要チェックです!
BrewDog 公式Facebookページ
http://www.facebook.com/BrewDogOfficial?fref=ts
<前回までの記事>
米国クラフトビール 醸造所に関する2つのグラフ
http://koheiharada.blogspot.jp/2013/01/blog-post_20.html
米国クラフトビール市場、17年までに約3倍の成長予測
http://koheiharada.blogspot.jp/2013/01/blog-post_26.html
国内クラフトビールメーカー Facebookページ7選
http://koheiharada.blogspot.jp/2013/01/facebook.html
ホームブリュワーのためのウェブサイト「HOMEBREW KOREA」
http://koheiharada.blogspot.jp/2013/02/homebrew-korea.html
シカゴのクラフトビール市場に根付く近江商人の「三方よし」という理念
http://koheiharada.blogspot.jp/2013/02/blog-post.html
ニューハンプシャー州でナノブルワリーの起業を促すための規制緩和案が施行
http://koheiharada.blogspot.jp/2013/02/blog-post_9.html
地ビールとクラフトビールの違いについて
http://koheiharada.blogspot.jp/2013/02/blog-post_9397.html
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