2014年2月2日日曜日

【読書メモ】モノが売れないのは、伝え方&伝わり方が悪いから。中川政七商店のブランディングから考えてみる。



■ブランディングとは「経営」そのもの


先日のカンブリア宮殿にも出演、大注目の中川政七商店・中川氏の「ブランディング」に対する考え方が、自分の中で腑に落ちる内容だったので、彼の著書も交えてまとめて書いてみようと思う。単に「デザインを変える」ということではなく「ブランディング=経営(流通と販売を一体化させる)」という思想が非常に素晴らしい。




■ブランディングの本質


番組、著書の中でも一貫して「ブランディング=伝えるべきものを整理して伝えること」と説く。そこから「自分たちの意図を顧客に直接伝える」ために、従来の問屋にただ卸すのではなく、直営店を持つ(最終顧客に直接接する)ことで流通&販売にブランドの一貫性を持たせようとする。


■価値の伝え方&伝わり方をデザインする


伝統工芸に限らず、日本製造業にありがちな「良いものを造っていれば売れる」という考え方。やはり、ここには大きな問題点がある。それは、商品の価値が「モノ」だけで決まると思い込んでいること。つまり、流通がどのような形であったとしても(どこで販売しても同じ)、売れるということになる。それは、根本的に違うのではないか。例えば、同じ商品であってもディスカウントショップで販売するのと、百貨店で販売するのとでは、やはり何かが違う2つを比較すると商品に対する「価値」の感じ方が異なってくる。


そうすると、大事になってくるのは最終顧客に「自社商品が持つ価値がどのように伝わってほしいのか?」ということである。この点を上手くデザインすることが、ブランディングの本質であり、実はコミュニケーションを円滑にする役割も担っている。付け焼刃なブランディングは、今の情報化社会においては顧客にすぐ見透かされる。上っ面なブランディングではなく「本質的な部分をデザインする」ことに、重点をおくようになれば、モノが売れない時代でもブランドを長期間にわたって育てていける。