[本のメモ]『企業が「帝国化」する』:仕組みを創る人、仕組みに使われる人、仕組みの中で消費を強いられる人



最近、読んだ『企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン〜新しい統治者たちの素顔〜』を紹介しようと思います。本書の中で気になる箇所がいくつかあったので、それらを文中から引用しつつ、僕の考えを補足でメモ代わりに残しておきます。本当にこれからは冗談抜きに厳しい世の中になりそうです...



アップルの実情がリアルに描かれています


世の中は「仕組み」を創る少数の人々、「仕組み」の中で使われる大半の低賃金労働者、そして「仕組み」の中で消費を強いられる消費者という3つの側面から成り立っていることに気が付いたのです。



社会人として働き始めてから耳にタコができるくらい「仕組み」の大切さを色んな人から聞かされてきました。 確かに仕事やビジネスの仕組み(ルールやマニュアル)を創れば、年齢や性別に関わらず「誰でもできる」状態になり効率性が大幅に向上します。しかし、最大の問題は「ビジネスというゲームの仕組み(ルール)を創る側にいないと、相手の都合に振り回され搾取され続ける」ということです。「誰でもできる=代替可能」という意味であり、いつでも不要扱いにされる可能性がつきまとってしまいます。これは絶対に避けたいところ...


「帝国」と呼ばれる企業はどこも、一度手を出すとやめられなくなる麻薬のように、顧客を魅了し、餌付けしてしまう製品やサービスを提供しています。(略)帝国と呼ばれるにふさわしい企業はどこも、依存症を引き起こしたり、それまでの生活のあり方を根本から変えてしまうほど強力な「餌付けの仕組み」を有しています。



アップルの「iPhone、MacBookAir、iTunes 、グーグルの「検索サービス」、マクドナルドの「ハンバーガー」などは明らかに私たちの生活において無くてはならないモノとなっています。もちろん素晴らしい製品やサービスであることには間違いないのですが、あまりの影響力の強さから私たちは彼らの製品やサービスを使わざるを得ません。つまり、他の製品やサービスへ移行する際の経済的・心理的コストが想像以上に高くついてしまうのです。これこそ「餌付け」の真骨頂でありどんなことがあっても私たち消費者は彼らの仕組みの中で活動することを強いられているのです。個人的には日本の大手電機メーカーに足りないのは善悪の問題は別としても徹底的な「餌付け」であり、これを消費者に行なってこなかったことがアップルに市場を攻められた要因の1つだと思っています。つまり「その製品が無いと生活に支障が出る」レベルにまで消費者を「餌付けしてこなかったということです。


こうした混沌とした時代を前に私がまず第一に強調したいのが、今後は「周囲と同じように振る舞う」といった行動様式ではなく、自分がどんな人生を歩んでいきたいのか、自分なりの考えを持つことが非常に重要になるという点です。どんな技能を身に付け、どこで誰と暮らし、どのような職に就きたいのか。そういった自分なりのシナリオや方向性を持っていることが大切になってきます。それでいてシナリオにとらわれることなく、状況の変化に応じて臨機応変に変わっていける柔軟性も必要になってきます。



日本が今後も厳しい状況に追い込まれることは財政状況や人口減少をみれば明らかです。 さらに、政府は「帝国」と呼ばれる「超国家的組織」を管理することは不可能に近く、もはや政府は彼らの行動を指をくわえて見過ごすことになっていくでしょう。そうすると、私たちができることは「政府を当てにせず、また「帝国」と呼ばれる企業に搾取されないように自助努力をする」しかありません。本当に今までの時代とは異なりこれからの時代は、気づかぬうちに仕事が海外にアウトソーシングされたり、更なる効率化の元に機械に仕事を奪われたりなど雇用が目の前から消えてしまうようになるでしょう。ちなみに僕はどちらの状況も国内外問わず「自分の目で実際に見ている」ので、かなりリアリティをもってこの文章を書いています。皆さんはこれからどうしますか?



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