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休学を通じて理解できた3つのこと

3月31日に半期の休学を終えて,4月1日から大学に復学します。大学4年次の後期(9月)から休学をとり,3ヶ月間のフィリピン留学,2つのインターンシップ,各種イベントなどに関わりました。休学前は,進路や将来のことに悩み,皆が就職活動をして順調に進路を決めている中で自分は一体を何をしているのだろうか」と自問自答を繰り返し続けた苦しい毎日でした。


しかし,実際に「休学」を選択肢して,今まで当たり前だと思っていた「大学(生)」という「所属」や「肩書」から解放されることで,今までの自分には見えなかった世界を知ることが出来たり,様々な気づきを得ることが出来たりしました。そこで,今回は「休学を通じて理解できた3つのこと」と題して,私が休学中に感じたこと,学んだことを整理する目的で書きました。今後,休学を検討される学生の皆さんのお役に立てれば嬉しいです。




①自分の気持ちに素直に従う大切さを理解できた


私も大学3年生の秋から,周りの動きに流されるように就職活動を始めました。自己分析,ES,履歴書などを一生懸命にやっていましたが,常々「これでいいのかな?」と感じることが多かったのを覚えています。「自分と向き合う時間」が不足していたために,周りの動きが絶えず気になっていました。


そのような時間を欲している中で,3月にある企画で1週間ベトナムに行く機会がありました。現地で働く日本人の方や現地の学生と交流することで,客観的に「日本」や「自分」を捉える事ができたと思います。


帰国後も就職活動をしていましたが,ベトナムで感じた「アジアの勢い」が忘れられずに,アジアで「何かできること」を漠然と探していました。その時,Twitterで頻繁に見かけた「フィリピン」という国に興味を持ち,グローバル化の中を生き抜く上で必要な「英語」を学びながら,フィリピンの文化・生活・経済を自分で感じたいと思い3ヶ月間フィリピン留学をすることに決めました。


もちろん,休学をしたために就職活動も止めてしまうことになるので,正直かなり悩みましたが,自分の気持ちに素直に従ったことに「後悔」はありません。フィリピンでの3ヶ月間は,私の今後の人生に大きな影響を与えることになると,確信していたからです。


<参考記事>


やりたいことがあるなら,「今」やってしまうこと
http://kawamurayasuhiro.blog36.fc2.com/blog-entry-134.html


②自分の得意な(できる)こと,苦手なことを理解できた


就職活動をしていた時に,「やりたいこと」を「頭」だけで一生懸命考えていましたが,「頭」だけで答えが見つかる訳がありません。現在,就職活動をしている学生にも気付いて欲しい事実です。


フィリピンから帰国後,時間があったので少しでも「社会経験」を積みたいと思い,知り合いの方を頼りに2つのインターンシップを始めました。1つは,「ネット選挙」に関する記事を書く仕事,もう1つは「翻訳」の仕事をさせて頂いています。


2つのインターンシップと過去のアルバイト経験を,「働く」という文脈で考えた時に,「自分の得意な(できる)こと,苦手なこと」に気付く事が出来ました。また,仕事をする中で「自分の気持ち(主観)」よりも「社会やお客様からの要望(評価)に応えること(客観)」を感じました。


例えば,いくら自分が「良い記事」を書けた,「良い翻訳」が書けたと思っても,社会やお客様(読者)が求める水準(質)に達していなければ,評価されません。当然,対価としてお金を頂くこともできません。「自己満足」では,仕事は成立しないと強く感じるようになりました。ややもすると学生は,「自己PR(主観)」を強調する傾向にありますが,むしろ「社会的評価を受けた経験(客観)」を伝える方が,大事ではないかと思います。


自分の得意な(できる)こと,苦手なこと」に関しては,以前は「接客」が苦手で,「ネットなどで淡々と仕事する」方が性に合っていると思っていましたが,少し違うかなと今では感じています。


後者が嫌い(苦手)という訳ではなく,後者の仕事をする中で以前苦手だと思っていて,「接客」や「他人とのコミュニケーション」が実は好き(得意)なのではないかと,感じるようになりました。TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを利用し,オフラインの交流を楽しんでいる,自分の「コア動機」を顧みると納得できます。


その意味で,「好きなこと(得意なこと)」や「嫌いなこと(苦手なこと)」は,行動する(働く)中で少しずつ気付いていくものなのです。過度な思い込みは,あなたの可能性を殺してしまうかもしれないので,注意しましょう。


③周りの助けが無ければ,何もできないことを理解できた


これは,休学中に理解できた大切な事実だと思います。休学をする際に,社会人の方に相談に乗って頂いたり,語学留学後にインターンシップの機会を与えてくださった方がいらっしゃったこと,こんな自分に興味を持ち,話しかけてくれる人がいること。


当たり前のように思っていたことは,実は当たり前ではないのです。もちろん,自分の行動が原因で誤解を招いてしまい,ご迷惑をおかけした方々もいると思います。


しかし,このことを20代の内に気付くことが出来ただけでも,休学をして良かったと思えます。また,休学前は「自分1人でやること」ばかり考えていましたが,今は「企業や組織に属して皆でやること」を望んでいます。心境に大きな変化がありました。


学生の皆さんも,今は「1人で何でもできる」と思っていたとしても,実はそんな簡単に出来る訳ではないということを感じてみてください。家族や友人などの協力があるからこそ,自由に行動出来ているのですから。周りの助けに感謝できる人になりたいですね。


最後に


この後,自分の人生(進路)がどのようになるかは分かりません。しかし,自分が思い描く人生になるように,たゆまぬ努力が必要であることは間違いありません。


結果的に他の人よりも,1週も2週も遠回りをしてしまいましたが,絶対に必要なことだと思えており,むしろ「やる後悔」よりも「やらない後悔」の方が大きいと思っていたので,後悔していません。


20代のうちの「1年」という時間は,非常に貴重であるという認識は確かだと思います。しかしその中で,社会経験がない大学生という立場でしか,感じることができない体験や気持ちを手に入れることが出来ました。


もし,今自分がやりたいことを実現するために,どうしても休学が必要だと確信している人は,誰が何を言おうと振り切って実行してみることをお勧めします。若いうちに,他人の「常識」や「意見」を良い意味で無視して行動する位の勢いは,今の日本社会で多いに求められる素養だと思います


人は土壇場に追い込まれると自分では,想像もできないほどの力を発揮することができるのです。自分を信じて行動しましょう。


最後に,私が好きな言葉を紹介します。


「海外に出たり,リスクをとって何かに挑戦したりするっていうのは,たしかに辛いことや苦しいこともあるけれど,その経験の分だけ,あとあと絶対に自分に返って くるから,それを信て行動してほしいなと思います。」 
(サッカー日本代表・長谷部誠さん)

「何か新しいことに挑戦するとき過去のデータや事例だけを参考にしても必ず行き詰まる。だから,そういう情報を無視して突き進むこともすごく大事だと思います。」 
(マザーハウス代表取締役・山口絵理子さん)

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